勉強を好きになるために
勉強を好きになるために
「勉強が好き」
こう言う人を私はあまり知りません。
それは、あなたの周りでも同じではないでしょうか?
公然と「勉強が好き」と言う人を見ると、「気持ち悪い」「変な人」と思うかもしれません。
昔私もそう感じるタイプでした。
しかし、今私は「勉強が好き」です。
大学院に進学したのも勉強が好きだったからですし、「働こう」と思ったのも、進学よりも自分の成長にプラスになると思ったからです。
現在、受験生で嫌々勉強しているなら、
「勉強が好きだったらなぁ」
と思うでしょう。
そんな勉強嫌いのあなたに「勉強が好きになる方法」を贈りたいと思います。
まず、知っていて欲しいことは、
「誰もが勉強が好き」
だと言うことです。
人は生きるために、好奇心があり自発的な行動を起こします。全ての行動が勉強そのものだからと考えると誰もが「勉強が好き」だと言えるのではないでしょうか。
詭弁のように聞こえるかもしれませんが、誰もが経験していることです。
例えばスポーツや音楽、ファッションなど、あなたが自身が好きなことに関しては、「勉強」していると思います。
どうすれば上手く動けるだろう?
どうすれば上手く歌えるだろう?
どう服を組み合わせたらオシャレに見えるだろう?
生活、人生に活かすために考え、知識を集める、これが勉強です。
そして、人は上手く行動できたり、知りたかったことを知り、達成感や知識欲を満たすことで気持ちよくなります。
この時、脳ではドーパミンという神経伝達物質が分泌されており、その時、人は気持ちが良いと感じます。
これが全ての人が勉強が好きと言える理由です。
人は生きるために知識を吸収し、達成感や知識欲を得ると、脳が気持ちよくなり、また同じように達成感や知識欲を満たしたいと思うように出来ているのです。
問題は、受験勉強など、興味が持てないことに関しては「嫌いな勉強」と認識してしまうことです。
この問題を解決するならば、「好きな勉強」と「嫌いな勉強」の認識や状態の差を埋めることが必要でしょう。
この認識の差を埋めることができれば、受験勉強に対しても楽しく勉強でき、効率も上がり、長時間勉強しても苦になるどころか、楽しくさえ感じます。
勉強が好き、楽しんでいる時の共通点
勉強だ好きだと感じるには次の共通点があります。
1、有能感があること
「僕は出来る」といったような、自分が優れている、出来ていると感じている時は勉強が楽しい状態の時です。
「好きこそものの上手なれ」という、ことわざがあります。
例えば、幼稚園児の子供が他の子より絵が少し上手だったとします。この時、その子供は絵を褒められる、また絵が上手だと自分で感じることで、「有能感」を得ます。この時脳は喜び、さらに絵を描きます。
上の絵のように、勉強が楽しくなるプロセスが続きます。これが有能感による、勉強が好きな人の状態です。
ここで大切なのは、
まわりと比べて優秀であると感じる必要はなく、「僕は今出来ている」と思えることです。
また上の例でも「まわりの子供と比べほんの少し上手だった」だけであって、天才的な才能があったわけではない、ということです。誰にでも、有能感を得ることはできます。
2、勉強の有益性、意味を感じられること
人生に役に立つ、また成果や結果が分かる勉強を人は好きになります。
勉強している意味を見出せるからです。
役に立ち成果や結果が分かるなら、有能感を感じやすかったり、また自発的に勉強に取り組むでしょう。
もし、あなたが「必ず意中の人が好きになってくれる方法」といった夢のような知識があったとしたら、必死で勉強するでしょう。そして、その勉強が好きになると思います。
逆に勉強に意味を見出せないなら、勉強を楽しめません。
受験勉強など、先生や両親が何度も繰り返し言ったとしても、その言葉だけでは勉強することの有益性や意味は分からないものです。
利己的に感じるかもしれませんが、利己的なことは決して悪いことではありません。
ぜひ、勉強の意味や有益性を自ら考えることで勉強を楽しいものにしてみましょう。
3、行動、知識そのもののから喜びを得られること
先に紹介した「勉強の有益性、意味を感じられること」と矛盾するように感じるかもしれませんが、結果や成果に囚われず、その行動や知識を得ていること自体に喜びを得られる「状態」に人はなることが出来ます。受験生が夢見る「勉強が好き」と言う状態です。
実際は、誰もが経験したことがある状態です。
運動で身体を動かしている時…
音楽を聞いている時…
ゲームをしている時……
受験勉強でも、同じように勉強自体を楽しみ、没頭することは出来るのです。
具体的に勉強を好きになるには、どうするか?
ここまで「勉強が好き、楽しんでいる時の共通点」について説明しました。
ただ、勉強が好きな状態がなんとなく分かったけども、どうやれば勉強が好きなれるのか、その方法は何かと、あなたは考えると思います。
確かに勉強が好きな状態だけ分かっても、実際にどうすれば良いか分からなければ、仕方ありません。
「ドーパミンを出すんだ!」
と言われても、出来ないでしょう。
これから、脳が喜ぶ状態、ドーパミンが放出されている状態にするために、
1、有能感があること
2、勉強の有益性や意味
3、勉強そのものに没頭できる状態
上記の3つの点から、勉強が好きになる方法を、出来るだけ行動に移せるように紹介します。