どのように復習すべき?
どのように復習すべき?
勉強したことを記憶に定着するには復習が必要ですが、受験勉強の時間は限られています。
そのため復習できる回数も限られるため、どのように復習するれば効果的かを考える必要があります。
心理実験で、エピングハウスの忘却曲線という実験結果があります。有名なグラフです。
簡単に言うとドイツの心理学者、エビングハウスさんが人間覚えたことを忘れるか、また覚えているのかとを時間の関係から調べたものです。
(ここでの実験では覚えたことは、記憶が長期記憶として保持されているわけではなく、あくまで短期記憶として覚えている段階です。どこまでを「覚えている」と定義するのか難しいですね。このグラフは参考までに直感として、イメージを捉えてください)
1時間後には約50%覚えていて、1日後には25%、1ヶ月後には20ほどしか覚えていないわけです。
ちなみに、人の忘却曲線にはほとんど個人差はありません。
あなたの周りにいる頭の良い人と思っている人も、あなたと同じようにすぐに忘れるのです。
なぜ頭の良いその人がすぐに物事を覚えるのかは、記憶の関連付けなどが上手だからです。(参考リンク:知識と関連づけて暗記しよう)
エピングハウスさんの忘却曲線の実験では無意味な単語(誰も聞いたことの無いであろう単語)を使っています。
このグラフに復習した場合を考えます。
復習によって、記憶の定着が進むと忘れるスピードは落ちる、つまり忘れにくくなるのです。
また、復習の間隔が長いほど記憶の定着は良くなりますが、完全に忘れた場合は復習に時間がかかります。
そのため初めの復習は早めに実行し、そのあとの2回目、3回目など復習は期間を空けるのが効率の良い復習となります。
一般には勉強した翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後などが復習に適しているようです。
ただ、口で言うと簡単そうですか、上のように実行するのはなかなか難しいものです。(できる人は上のように実行しましょう)
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復習のポイント
復習については、出来ている部分を確認しながら、分かっている部分を何度もしないようにモニタリングしながら復習することを意識しましょう。
(参考リンク:問題集のやり方、記憶のキオク)
そして復習はできるだけ、習慣化しましょう。
例えば勉強した内容を、勉強した日の夜か、次の日には復習します。
2回目、3回目の復習は問題集が1冊終わる、もしくは1つの単元、章が終わった時に復習するという、という感覚でやっていきましょう。
効率が良いといっても、翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後と復習しようとしても学習の進行状況などからなかなか出来ません。理論と現実のギャップを埋め、習慣的に復習を織り込み上手に勉強しましょう。
また問題を解きなおすだけが復習ではありません。
目次を見て何をやったか思い出してみる、解答を見ずに問題を見て解き方を思い浮かべる、なども立派な復習です。
大学受験突破のために上手に復習しましょう。