勉強は役に立つ
勉強は役に立つ
思考はヒゲのようなものである。成長するまでは生えない。
–ヴォルテール–
年をとってから暖まりたいものは、若いうちに暖炉を作っておかなねばならない。
–ドイツの諺–
「なんで勉強しなければいけないの?」
誰でも、この疑問を持ちます。
私は、「勉強しなければいけない」とは思いません。個人の自由だと思います。
しかし、
「勉強は役に立つ」
とは考えています。
「勉強する」ことは「考える材料、道具」を集める作業です。
そして、「考える道具、材料」を集めることで「考える力」が身につきます。
例えば、「考える道具、材料」とは言葉や文字です。
人に言葉が無ければ、今のように、他の人と考えや意思を伝えることができなかったでしょう。
文字が無く、頭の中だけで考えるには限界があったでしょう。
言葉や文字を生み出すことで、人は「考える力」を発展させたのではないでしょうか。
そして、「考える力、勉強」は物質的面、精神的面に役立ちます。
物質的面
現代の社会で自由に生きてくにはお金が必要です。
しかし、「考える」というトレーニングをしないまま、20歳、30歳、40歳になってしまうと、「考える」ことから逃げなかった人と比べ、悲惨なほど、経済的面では差が生じることになります。
これは、「勉強すると有名大学に入学し、有名会社に入ることが出来る」などと単純な理由ではありません。(実際に有名会社に入社すると賃金に関しては有利なのは確かですが)
「考える力」は、天才しか持っていないのではなく、日々のトレーニング、繰り返し考えることによって、培われます。
どうすれば、上手く仕事ができるのか?
どうすれば、お金持ちになれるのか?
どうすれば、みんなと仲良くなれるの?
どうすれば、あの人は好きになってくれるの?
どうすれば、価値のあること社会に提供できるのか?
上記の「どうすれば?」に答えを出すには考えるしかありません
その年齢の知恵を持たない者は、その年齢のすべての困苦を持つ。
–ヴォルテール–
老年の欠乏を補うに足りるものを青年時代に身につけておけ。
そしてもし、老年は食物として知恵を必要とするということを理解したら、そういう老年に至って栄養失調にならぬよう、若いうちに勉強せよ。
–ダ・ヴィンチ–
精神的面
大金持ちの人でも不幸な人はいます。
どんなに物質的に豊かでも不幸な人はいます。
これは、自分自身の幸せについて、自分自身に対して誠実に向き合っていないためだと思います。
不幸であれば、どんなに豊かでも意味はないのではないでしょうか。
そして自分自身に対して誠実に向き合っても、上手く考えることができなれば、上手くいきません。
精神的な面こそ、「考える力」が大きく関わってきます。
人生が物足りない、と思うなら、考えることこそが人生を充実させる手段だと思います。
幸福に恵まれるために知恵はいらない。しかし、この幸福を活かすためには知恵がいる
–ユダヤの諺–